ウエストホールディングスが電力小売事業の廃止など発表、一時下押すが急回復

■世界的なエネルギー価格の高騰により電力の市場価格高騰

 ウエストホールディングス<1407>(JQS)は3月25日、午前10時過ぎの4515円(230円安)を下値に持ち直し、11時にかけては4705円(40円安)前後で推移している。午前10時、電力小売事業の廃止と第2四半期決算予想(2021年9月~22年2月・累計)の減額修正を発表し、上記の値段まで下げたが、株式市場に特有の悪材料出尽し感が広がったようだ。22日にはホープ<6195>(東マ)が連結子会社ホープエナジーの破産手続開始の申し立てを発表している。

 発表によると、2016年の電力小売自由化を受け、(株)ウエスト電力が電力小売事業を行ってきたが、昨今、世界的なエネルギー価格の高騰により電力の逼迫・市場価格の高騰という事態が起きており、ウクライナ情勢の影響も受け、さらに逼迫度合いが増し、今後、継続的、安定的な電力供給が困難な状況であると判断し、電力小売事業を廃止することとした。今後、電力事業セグメントは、需要の急成長が見込めるグリーン電力事業に大きく軸足を移すとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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