NTTが4日ぶりに高値を更新、「リスクヘッジ株」の特性に加えTOPIX型の運用ウエイト高まる期待

銘柄

■浮動株比率の見直し進むほど相対的に買い需要が拡がる方向に

 日本電信電話(NTT)<9432>(東証プライム)は4月8日、4%高の3753.0円(139.0円高)まで上げた後も堅調に推移し、株式分割を調整後の2000年以降の高値を4取引日ぶりに更新している。ロシアのウクライナ侵攻による諸々の影響を直接には受けにくい銘柄として「リスクヘッジ株」のひとつと位置づけられている上、日本取引所グループ<8697>(東証プライム)が7日、TOPIX(東証株価指数)構成銘柄の浮動株比率の見直しを公表し、相対的に買い需要が強まるとされ注目されている。

 TOPIX(東証株価指数)構成銘柄は、浮動株比率が低下すると寄与度・影響度も低下する。浮動株比率の見直しは定期的に行われているが、今回は、4月4日にスタートした上場市場区分の再編にともない浮動株の定義も見直すとされ、政策保有(もちあい株)の多い銘柄はその分だけ浮動株比率を引き下げる方向で4月以降6月をメドに段階的に引き下げるという。これによりトヨタ自動車<7203>(東証プライム)などは浮動株比率が引き下げられ、TOPIX連動型の資産運用ファンドにおけるウエイトも低下する一方、浮動株比率の変動が小さいNTTなどは相対的にウエイトが高まり、組み入れ買い需要の拡大につながると見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る