ティー・ワイ・オー 第1四半期は減収ながら大幅増益

■第1四半期末の受注残高は前年同期比20.3%増と好調、今期の株主優待内容も発表

 ティー・ワイ・オー<4358>(東1)の今期15年7月期第1四半期連結業績は、受注は好調であったが、検収時期が第2四半期以降となる案件が多数あったことから減収となった。利益面については、高い利益率の案件を複数受注したことに加え、厳格な売上原価管理に努めたことから大幅増益となった。

 第1四半期連結業績は、売上高52億99百万円(前年同期比8.6%減)、営業利益3億38百万円(同20.4%増)、経常利益3億54百万円(同45.6%増)、純利益2億07百万円(同62.3%増)。

 減収となったものの受注は好調で、第1四半期末の受注残高は、79億65百万円(同20.3%増)と好調。

 売上原価は42億69百万円(同10.8%減)となったことから売上総利益は10億30百万円(同1.7%増)となり、さらに販管費は6億92百万円(同5.5%減)とコストの削減が実現したことで、営業利益以下が大幅増益となった。

 減収となったものの、受注状況は好調であることから、当初予想の数字は着実に達成されるものと思われる。

 今期7月期通期業績予想は、売上高285億円(前期比7.3%増)、営業利益18億50百万円(同8.0%増)、経常利益17億円(同12.6%増)、当期純利益9億円(同50.9%増)を見込む。

 また、同日今期の株主優待内容が発表された。平成27年1月31日時点の同社株主名簿に記載または記録された5単元株(500株)以上の株主を対象として、応募してもらった中から抽選を実施し、選ばれた3名にサザンオールスターズやBUMP OF CHICKEN、Mr. Children など様々な大手アーティストの音楽映像(ミュージックビデオ)制作を手掛ける同社グループ会社の㈱祭が、当選された株主のために世界に一本だけのオリジナルミュージックビデオを作るという内容になっている。

 好業績に加え、株主優待目当ての買いも予想されることから、出来高が膨らむことが予想される。

>>ティー・ワイ・オーのMedia-IR企業情報

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る