【注目のリリース】免疫生物研究所がカイコ抗体の新技術を発表しストップ高

株式市場 銘柄

■このところバイオ株人気が再燃しストップ高を重ねる展開の可能性も

 免疫生物研究所<4570>(JQG)は後場の取引開始後に「カイコで生産した抗体から糖鎖構造が均一である抗体を作製する技術開発の成功について」を発表し、株価は直後に300円近く急伸してストップ高の1379円(300円高)に達した。その後もストップ高で売買を交え、値上がり率でJASDAQ銘柄の2位、売買代金は7位の活況高となった。

 このところの株式市場では、オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)が新薬を米社に販売開始との発表を契機に23日まで2日連続ストップ高となるなど、バイオ関連株の買い人気が再燃しているため、免疫生物研究所もストップ高を何日か重ねる相場に発展する期待が出ている。

 発表によると、公益財団法人野口研究所との共同研究として、遺伝子組換えカイコを用いて生産した抗体に付加されている糖鎖を均一化する技術の開発に成功し、さらに、糖鎖を均一化した抗体が高い抗体依存性細胞障害(ADCC)活性(※1)を有することを確認した。将来的には、遺伝子組換えカイコを用いた抗体医薬品製造における新しい可能性を示すものと考えている。本研究成果の詳細は、米国の科学雑誌『PLOS ONE』(7月22日付、オンライン)に掲載された。また、本技術の発明について、平成26年4月25日に特許出願を完了しているとした。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る