【株式市場】日経平均は一時441円安まで下押し398円安、欧州の利上げ、NY株安など影響

◆日経平均は2万7848円79銭(397円74銭安)、TOPIXは1949.84ポイント(19.21ポイント安)、出来高概算(東証プライム)はオプションなどのSQ算出分が加わり7億1622万株

 6月10日(金)前場の東京株式市場は、ECB(欧州中央銀行)の利上げ姿勢に強いものがあるとされ、NY株の大幅安などもあって自動車、機械、OA事務機株などが安く始まり、景気敏感とされる鉄鋼、非鉄金属株も安い。中で、セメント株は高く、太平洋セメント<5233>(東証プライム)の燃料サーチャージ制導入報道などを好感。訪日観光客の再開を受け百貨店、旅行関連株も総じてしっかり。日経平均は250円安で始まり、午前10時20分頃に441円08銭安(2万7805円45銭)まで下押したが前引けは持ち直し気味となった。

 ラウンドワン<4680>(東証プライム)や物語コーポレーション<3097>(東証プライム)が月次売上高の増加など好感されて上げ、スカパーJSATホールディングス<9412>(東証プライム)は国際間長距離5Gネットワークで衛星回線を統合する日欧共同実験に成功との発表など連日好感され高値を更新。小僧寿し<9973>(東証スタンダード)はスシローの広告表示問題による「漁夫の利」期待と6%高。上場3日目のANYCOLOR(エニーカラー)<5032>(東証グロース)は2日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はオプションSQ算出分が加わり7億1622万株、売買代金は1兆8104億円。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は265銘柄、値下がり銘柄数は1504銘柄。

 また、東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、保険、海運、建設、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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