【株式市場】日経平均は192円安、2日続落だが後場は底堅く推移し終盤復調

◆日経平均は2万5771円22銭(191円78銭安)、TOPIXは1818.94ポイント(16.96ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は11億7784万株

 6月20日(月)後場の東京株式市場は、自動車株が前場に続いて円安など手掛かり材料に堅調推移となり、東京エレクトロン<8035>(東証プライム)などの値がさ半導体関連株は取引開始後を安値に下げ止まった。不動産株は商業施設の客足回復期待などで一段強含み、百貨店株も持ち直し気味に推移。一方、景気敏感株の顔を持つ鉄鋼株は一段軟化して弱もみ合い。日経平均は396円安で始まり、米国20日は休場のためか14時頃まで下げ幅300円台で小動きだったが、大引けにかけては日銀総裁が首相と会談か、と伝えられ、2日続落だがけっこう持ち直した。

 後場は、サンデン<6444>(東証プライム)が電気自動車向けエアコン部品の拡大期待などで一段高となり、セントラル警備保障<9740>(東証プライム)は政府の「全国旅行支援」7月開始を前にJR東日本関連業務の回復期待などで一段ジリ高。木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は食糧安保株とされて2日続けて大きく上げストップ高。Abalance<3856>(東証スタンダード)は小型風力発電ならミサイル防衛レーダーに影響を与えないとされて一段高。Waqoo<4937>(東証グロース)は大株主の異動と経営関与の観測などで朝から大引けまで気配値のままストップ高。キャンバス<4575>(東証グロース)な臨床試験結果など連日好感され3日連続ストップ高。

 20日新規上場となったヤマイチ・ユニハイムエステート<2984>(東証スタンダード)は取引開始から15分後の午前9時15分に878円(公開価格は950円)で売買が成立し初値をつけ、その後は903円まで上げ、後場は売り買い交錯となり大引けは788円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は11億7784万株(前引けは6億1328万株)、売買代金は2超7163億円(同1兆3926億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は363(前引けは233)銘柄、値下がり銘柄数は1432(同1563)銘柄。

 また、東証33業種別指数は6業種(前引けは3業種)の値上がりにとどまり、空運、医薬品、輸送用機器、不動産、情報通信、倉庫運輸が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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