【株式市場】日経平均は449円安となり反落模様、中国の新型コロナ動向など警戒

東京証券取引所

◆日経平均は2万6362円76銭(449円54銭安)、TOPIXは1886.69ポイント(27.97ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億2051万株

 7月12日(火)前場の東京株式市場は、中国で新型コロナ・オミクロン株のBA.5が初めて確認されたと伝えられたことを受けて再びサプライチェーン停滞などへの懸念が広がり、自動車、機械、電子部品株などが軟調に始まった後ジリ安となるなど、見送り姿勢が強まった。中で、日本水産<1332>(東証プライム)などの水産株は堅調で、経営者アンケートで価格転嫁の不十分な業界との報道など材料視されたが個別物色にとどまった。日経平均は111円安で始まり、午前10時前には下げ幅400円台に達し、大引けまで一進一退を続けた。一時487円21銭安(2万6325円09銭)があった。

 コスモス薬品<3349>(東証プライム)が5月決算と今期予想など材料視されて急伸。ローソン<2651>(東証プライム)は第1四半期決算など好感され急伸。ポプラ<7601>(東証スタンダード)はカネ美食品<2669>(東証スタンダード)の2位株主ファミリーマートからパン・パシフィック・インターナショナルHD<7532>(東証プライム)がカネ美食品株を買い取るTOB(公開買付)を受けてコンビニ業界の資本再編への思惑とされ急伸。シライ電子工業<6658>(東証スタンダード)は業績予想の増額修正など好感され一時ストップ高。クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は再生医療に関する東京医科歯科大との連携に関する発表など好感され急伸。東京通信<7359>(東証グロース)は「ニンテンドースイッチ」へのゲーム配信開始など好感され2日連続急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は5億2051万株、売買代金は1兆2238億円。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は130銘柄、値下がり銘柄数は1673銘柄。

 また、東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、水産農林、電力ガス、保険が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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