【注目銘柄】ネクステージは業績上方修正・最高純益の連続更新幅拡大をテコに6連騰

注目銘柄

 ネクステージ<3186>(東証プライム)は、今年2月に実施した自己株式処分・株式売出しのファイナンス価格2455円から上ぶれる動きを強めている。同社株は、今年7月4日に今2021年11月期第2四半期(2021年12月~5月期、2Q)累計決算の開示とともに、今11月期通期業績を上方修正しており、純利益が、連続過去最高更新の更新幅を拡大することをテコに買い増勢となった。テクニカル的にも、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、買い方有利の展開となっている。

■新規出店の積極継続で買取台数が増加しコスト削減も上乗せ

 同社の今11月期業績は、期初予想より売り上げを300億円、営業利益を16億5000万円、経常利益を15億3000万円、純利益を10億円それぞれ引き上げ、売り上げ3800億円(前期比30.5%増)、営業利益191億円(同40.4%増)、経常利益187億3000万円(同39.5%増)、純利益130億円(同34.5%増)と見込み、純利益は、前期の過去最高(96億6300万円)を大幅更新する。今期2Q業績が、中古車販売事業で新規出店を20店舗と積極継続し、併設して買取専門店も7店舗オープンし、買取台数が増加する一方、商品のリードタイムを短縮させコスト削減を進めたことで期初予想を上ぶれて着地しており、2Q累計業績を踏まえて通期業績も上方修正した。

 なお同社は、今年2月22日払い込みで公募による自己株式処分(処分価格2455円)と株式売出しを実施し、約47億円の調達資金は、地域一番店の総合店や買取専門店の新規出店のための設備投資に充当することにしており、このファイナンスが早くも業績を押し上げる展開となっている。

■GC示現で上昇トレンド転換し「半値戻しは全値戻し」にチャレンジ

 株価は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うサプライチェーン問題で新型自動車の減産が続くなか中古車関連株人気を高め、今期業績の連続過去最高更新予想もサポートして年初来高値3200円まで買い進まれたが、ファイナンス発表とともに急落し、年初来安値1875円まで大きく調整し、下げ過ぎ修正に今期業績の上方修正が続いて調整幅の半値戻し水準まで買い直されてファイナンス価格をクリアし、GCも示現して上昇トレンド転換を示唆している。PERは15.5倍と相対的に割安であり、相場格言の「半値戻しは全値戻し」通りに年初来高値奪回にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る