東京エレクやアドバンテストが大きく出直る、米利上げ幅大きいほど次の利上げ中断・順延に向け環境整うとの見方

東京証券取引所

■金利上昇とともに反比例的に売られてきた流れに変化の期待が

 東京エレクトロン<8035>(東証プライム)は7月20日、大きく出直って始まり、取引開始後は6%高に迫る4万5480円(2480円高)まで上げ、取引時間中としては6月30日以来の4万5000円台を回復している。NY株式市場でのダウ大幅反発、半導体株指数SOXの大幅続伸に加え、その要因として、米国で26、27日に予定されるFOMC(金融政策決定会合)での利上げを巡る受け止め方に変化が出てきたとの見方が出ている。これらグロース株は、米国が年間7回程度の利上げを行うとの観測が出て以降、金利上昇とともに反比例的に売られてきていた。

 アドバンテスト<6857>(東証プライム)は6%高を超える7680円(460円高)まで上げ、6月29日以来の7500円台を回復。レーザーテック<6920>(東証プライム)も6%高に迫る1万8430円(1010円高)まで上げている。

 米国で26、27日に予定されるFOMC(金融政策決定会合)では、一部で利上げ幅が通例の0.25%の4倍の1.0%幅になるとの観測が伝えられたが、直近は0.75%幅にとどまるとの予想が優勢のもようだ。利上げ幅が大きいほど景気への影響も大きくなるため、26、27日に決定される利上げ幅が大きいほど、9月以降のFOMCでは利上げ中断・順延などの可能性が高まるとの見方が出ているようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る