三菱自動車は独歩高、自動車株が軟調な中、業績予想の増額修正など好感され2019年以来の高値を更新

三菱自動車 7211

■通期の営業利益は従来予想を22%上回る見込みに

 三菱自動車工業<7211>(東証プライム)は7月28日、大きく出直り、午前10時にかけて15%高の506円(66円高)まで上げて約1ヵ月ぶりに2019年以来の高値を更新している。27日の16時過ぎに発表した第1四半期(2022年4~6月)の連結決算が前年同期比で営業利益が2.9倍となるなど大幅に拡大し、3月通期の業績予想の増額修正も発表、自動車株が円高などを受けて全般軟調な中で独歩高となっている。

 今3月期の通期連結業績予想は、5月の前期決算発表時に開示した予想に対し、売上高を3%引き上げて2兆3500億円の見込み(前期比15.3%増)とし、営業利益は同22%上回る1100億円の見込み(同26.0%増)に、当期純利益は同20%上回る900億円の見込み(同21.6%増)に見直した。

 自動車株は全般に軟調で、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は2154.0円(15.0円安)前後で推移している。米国の利上げ発表を受け、次の利上げは9月まで無いとされて円相場が前日夕方に比べ80銭から90銭もの円高となっており、自動車株には逆風が吹く形になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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