凸版印刷が出直り強める、当期利益予想の5割増額修正や不正防止加工(開封検知)スマートパッケージなど好感

業績でみる株価

■開封検知スマートパッケージは中国銘茶に採用、日本では中旬に展示

 凸版印刷<7911>(東証プライム)は9月5日、大きく出直り、取引開始後に4%高の2262円(87円高)まで上げた後も2250円前後で推移し、8月26日以来の2200円台を回復している。前取引日の9月2日、有価証券売却益の計上と今期・2023年3月期の連結当期利益予想の5割増額修正を発表し、好感されている。

 投資有価証券売却益434.65億円が発生した一方、構造改善費用を見込むことなどにより、今3月期の連結当期利益は従来予想を58%上回る680億円の見込みになるとした。

 また、9月1日付で、中国高級茶ブランドで開封検知スマートパッケージが採用になったと発表したことなども注目材料視されている。不正防止加工を施したNFCタグ機能を紙器構造に内蔵し、パッケージのセキュリティと意匠性を保持したスマートパッケージを提供、中国茶ブランド「半守(Halfism:ハーフイズム)」の茶聖生誕記念限定品のギフトボックスに使われ、中国・深センコンベンションアンドエキシビションセンターでの展示会(9月7日から9日)、および「第24回自動認識総合展」(会場:東京ビッグサイト、9月14日から16日)で展示されるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る