養鶏のホクリヨウは軟調、「配合飼料の価格据え置きへ」と伝えられたが反応薄

株式市場 銘柄

■鶏卵生産コストの6割を飼料価格が占め、鶏卵価格は低迷

 ホクリヨウ<1384>(東証スタンダード)は9月5日、614円(1円安)から615円(前日比変わらず)で推移し、昨年来の安値圏で小動きとなっている。養鶏・鶏卵生産の大手で、岸田首相が「配合飼料の価格据え置きへ支援、首相表明」(日本経済新聞9月5日付朝刊)と伝えられ、注目を集めたが、株価への反応は限定的となっている。鶏卵相場が「東京Mサイズ平均は1キロ214円16銭(前年同期比38円87銭安)」(第1四半期決算短信)など低下傾向で投資家の選別眼は冷静のようだ。一方、中部飼料<2053>(東証プライム)、フィード・ワン<2060>(東証プライム)も軟調に推移している。

 ホクリヨウの決算短信によると、鶏卵生産コストの6割を飼料価格が占める。飼料価格はロシアのウクライナ侵攻に伴うトウモロコシシカゴ相場の急騰に円安が加わり、2四半期続けて高騰している。第1四半期は、飼料価格、電気料、燃料費、資材価格の高騰を販売価格の改定である程度カバーしたが、今3月期の連結業績は営業利益69%減などの予想を据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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