【株式市場】日経平均は301円安、米欧の景気動向に見方分かれるが自社株買い銘柄は活況高

東京証券取引所

◆日経平均は2万7574円58銭(301円33銭安)、TOPIXは1937.68ポイント(12.75ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億4813万株

 9月16日(金)前場の東京株式市場は、NY株の反落を受けて米国景気などへの見方が分かれ、欧州では株価、債券・通貨が下落する「トリプル安」が進むと伝えられ、日経平均は244円安で始まった後も重く、午前10時30分にかけて350円23銭安(2万7525円68銭)となった。同業買収の鳥貴族HD<3193>(東証プライム)が連日活況高など個別物色の様相。ただ、三井住友FG<8316>(東証プライム)などのメガバンクは米金利上昇や銀行間決済システムへのフィンテック企業の接続認可など好感され堅調。大成建設<1801>(東証プライム)などは新幹線の耐震化工事の前倒しなど材料視され高い。日経平均は前引けも下げ幅300円台だったが下げ渋った。

 新規上場のeWeLL(イーウェル)<5038>(東証グロース)は、買い気配をセリ上げる展開となり、前引けは2975円の買い気配(公開価格1700円の75%高)。まだ初値はついていない。

 ギフトホールディングス<9279>(東証プライム)が連日大幅高となり四半期決算の大幅増益や月次動向など連日好感。藤久HD<7135>(東証プライム)は株主優待の拡充(一律をやめ保有期間と保有株数に応じ厚遇)など好感され活況高。テー・オー・ダブリュー<4767>(東証プライム)、トレードワークス<3997>(東証スタンダード)、幸和製作所<7807>(東証スタンダード)など、自社株買いを発表した銘柄が軒並み急伸。全体相場は冷え切っていないとの見方。

 東証プライム市場の出来高概算は5億4813万株、売買代金は1兆3279億円。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は550銘柄、値下がり銘柄数は1214銘柄。

 また、東証33業種別指数は7業種の値上がりにとどまり、銀行、電力ガス、パルプ紙、保険、建設、などが上げている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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