【株式市場】前場の日経平均は454円安、米金利の強含みや台湾情勢など影響するが朝方を下値に持ち直す

◆日経平均は3万8649円15銭(454円07銭安)、TOPIXは2743.64ポイント(11.11ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億2788万株

 5月24日(金)前場の東京株式市場は、米国の利下げ観測後退などでNY株式の主要指数が大幅に下げたことや、台湾周辺での中国の大規模な軍事演習を受けて株価指数ベースでの売りが先行し、日経平均は597円安で始まった後735円52銭安(3万8367円70銭)まで下押した。ただ、米金利の高止まり観測を受けて円安傾向が強まり、ホンダ<7267>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)は朝寄り直後を下値に回復傾向。急反落の半導体関連株もレーザーテック<6920>(東証プライム)は午前10時にかけて下げ止まり復調。日立製<6501>(東証プライム)や資生堂<4911>(東証プライム)は証券会社による目標株価の引き上げが言われて高い。株式分割の加賀電子<8154>(東証プライム)、王将フードS<9936>(東証プライム)、自社株買いのダスキン<4665>(東証プライム)もしっかり。鉄鋼、海運、非鉄の一角も高い。

 ケイアイスター不動産<3465>(東証プライム)が急激に出直り発行株数の2.5%規模の自社株買いを2か月ちょっとで行うとし期待高揚。小林製薬<4967>(東証プライム)はヘッジファンドの会合で一部ファンドが注目との報道で一時急動意も上場廃止による立て直しを企図とされ早々に熱さめる相場に。那須電機鉄工<5922>(東証スタンダード)は投資ファンドの大量保有が判明とされ一時急伸。セルム<7367>(東証スタンダード)は自社株買いの大幅拡大が好感され一時ストップ高。キャスター<9331>(東証グロース)はパーソナルAI関連事業会社との合弁が材料視されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は7億2788万株、売買代金は2兆1084億円。プライム上場1649銘柄のうち、値上がり銘柄数は577銘柄、値下がり銘柄数は1003銘柄。

 東証33業種別指数は8業種の値上がりにとどまり、電力ガス、鉄鋼、ゴム製品、非鉄金属、海運、医薬品、繊維製品、化学、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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