【株式市場】日経平均は4日ぶり反落し86円安、後場は日銀会合を前に様子見のなか円高歓迎のニトリHDなど高い

◆日経平均は2万7345円24銭(86円60銭安)、TOPIXは1905.56ポイント(12.65ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は10億7864万株

 10月27日(木)後場の東京株式市場は、円相場がジワジワ円高方向に動き、日銀の金融政策会合(27、28日)で何らかの対策が飛び出すのでは、といった憶測があり、円高が追い風になるニトリHD<9843>(東証プライム)が一段強含んで推移し、ファーストリテ<9983>(東証プライム)は一段と上げた。半導体関連株は総じて堅調でレーザーテック<6920>(東証プライム)は次第高。前場下げたキヤノン<7751>(東証プライム)もジリジリ下げ幅を縮めた。石油関連株、天然ガスのK&Oエナジーグループ<1663>(東証プライム)も高い。日経平均は80円安で始まり、中盤に下げ幅を30円弱まで縮めて推移し、大引けにかけては再び弱もみあい。4日ぶりの反落となった。

 後場は、カプコン<9697>(東証プライム)が一段と強含んで活況高となり業績予想の増額修正など好感。ソシオネクスト<6526>(東証プライム)は10月12日の東証プライム直接上場後の高値更新ぶりが目立ち資金流入活発と一段高。日本ハウスホールディングス<1873>(東証プライム)は10月決算上ぶれ期待や日本ハウス・ホテル&リゾートの回復期待など言われ一段高。イーソル<4420>(東証プライム)は自動運転「レベル4」の運行を許可する改正道路交通法の施行が来年4月との日経電子版報道など材料視されて一段高。アイサンテクノロジー<4667>(東証スタンダード)は一時ストップ高。

 新規上場のFCE Holdings<9564>(東証スタンダード)は午前10時前に2060円(公開価格1560円の32%高)で売買が成立し初値をつけた。高値は前場の2179円(同39.7%高)。後場は次第にダレ模様となり大引けは1752円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は10億7864万株(前引けは5億4992万株)、売買代金は2兆6894億円(同1兆3745億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は484(前引けは474)銘柄、値下がり銘柄数は1273(同1286)銘柄。

 また、東証33業種別指数は5業種(前引けも5業種)が値上がりし、鉱業、電力ガス、石油石炭、機械、医薬品、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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