マイクロ波化学が後場急伸、「多段凍結乾燥装置」を販売し事業化に向けた実証試験

■マイクロ波を利用した凍結乾燥技術の共同開発に期待膨らむ

 マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は11月7日の後場、中盤から尻上がりの上げ相場となり、14時50分過ぎには16%高の1570円(218円高)まで上げて2022年6月に上場して以来の高値を更新している。同日午後、アサヒグループ食品株式会社(東京都墨田区、川原浩代表取締役社長)へマイクロ波多段凍結乾燥装置を販売・導入し、事業化に向けた実証試験を進めると発表し、期待が膨れた。

 発表によると、マイクロ波化学は、宇宙空間の土壌氷からの水資源調達に関する宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同開発を通じて構築した凍結乾燥技術について、食品や医薬品領域への適用を進めてきた。物質を直接加熱できるマイクロ波を利用することによって、凍結乾燥時間の大幅な短縮や、それに伴う高品質化が可能であることを確認している。凍結乾燥食品のリーディングカンパニーであるアサヒグループ食品とは、同社のインスタント食品製造におけるマイクロ波を利用した凍結乾燥技術の共同開発を進め、この度、研究開発向け多段凍結乾燥装置へのスケールアップの可能性を見出すことができた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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