カーリットホールディングスの子会社日本カーリットが水力発電所の更新工事を実施

■同社グループの財産である水力発電所を次の100年の事業基盤に

カーリットホールディングス<4275>(東1)は7日、子会社の日本カーリットが所有する広桃発電所(群馬県前橋市)の大規模な更新工事を実施すると発表した。

グループの中核企業の日本カーリット㈱は、ロケットの固体推進薬や火薬原料である過塩素酸アンモニウム、自動車用発炎筒、また紙パルプ漂白用途の塩素酸ナトリウムなど、日本の基幹産業の発展に重要な役割を果たしてきた。また近年は、新たに二次電池産業の発展に寄与するため、2013年度より二次電池の充放電事業を開始している。これらは多量の電力を消費する事業でもある。

32


同社は1953年に広桃発電所を建設し、以来60年以上にわたり、再生可能エネルギーとして同社事業に対し貢献をしてきたが、老朽化が進みいずれ更新が必要な状況にあった。そこで、今年度を初年度とする中期経営計画「礎100」で、同社グループの財産である水力発電所を次の100年の事業基盤にするために今回の更新の決定に至った。

水力発電所は再生可能エネルギーの中でも最も発電効率が安定し、二酸化炭素の排出量が少ないエネルギーである。同グループは「環境保全」をCSR活動の主要な方針の一つに掲げ、自然環境を尊重したモノづくりを目指し、地球環境の保全と維持に配慮した事業活動を行っており、その一環として自前の水力発電所の活用により、CO2の発生量を年間7,500t以上削減している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る