カイオム・バイオサイエンスは昨年来の高値に迫る、「ライセンス供与終了」で新たな導出先等への期待強まる

■終了を発表後、断続的に出直り強める

 カイオム・バイオサイエンス<4583>(東証グロース)は1月26日の後場、9%高の196円(17円高)で始まり、2日続伸基調となって昨年来の高値211円(2022年4月)に向けて出直りを強めている。1月17日付で、中国企業に供与していたがん治療用抗体『LIV-2008』および『LIV-2008b』のライセンス契約終了を発表したが、翌18日の株価は3%高(5円高の168円)と好反応を示し、以後、断続的に出直りを強めている。「マイルストン収入は無くな」るが、「契約一時金は受領」済みで、「新たな導出先の開拓を進めて」いるとしたため、むしろ期待が強まる形になったとみられている。

 12月決算の発表は例年2月中旬の予定。業績見通しは、「創薬事業における現時点で合理的な業績予想の算定が困難であるため」(第3四半期決算短信)として、創薬支援事業の数値(売上高620百万円)のみの公表にとどめているが、算定困難とする創薬事業についても、契約終了のリリースで「2023-25年内における単年度事業収益の黒字化目標の変更もございません」とし、期待が強まる要因のひとつになっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■360度カメラ映像と3Dモデルを組み合わせ、作業員の動きも把握  東洋建設<1890>(東証プラ…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■コロナ禍前比2割減、運転手確保が喫緊の課題に  2024年、タクシー業界は深刻な危機に直面してい…
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

ピックアップ記事

  1. ■決算発表を控えた金関連株、消去法で選好される可能性も  米国の10年物国債利回りが一時上昇したも…
  2. ■米国第一主義の行方と市場の動揺、金価格は史上最高値へ  石破茂首相と穏かに共同記者会見をするトラ…
  3. ■業務効率化や生産性向上で目覚ましい成果  生成AIの導入が、日本の大手企業で加速している。パナソ…
  4. ■個人利用率わずか9%、中国の6分の1以下という現実  日本のデジタル化の遅れが、生成AI分野でも…
  5. ■不動産株投資、代替投資としての可能性に注目  新型コロナ感染症のパンデミック時にリモートワーク需…
  6. ■ムゲンエステート、ミガロホールディングスなど高値更新―富裕層のオルタナティブ投資が牽引  昔から…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る