SGホールディングスは大きく出直る、業績予想を下方修正したが中核事業は堅調

業績でみる株価

■宅配便の4月からの値上げ効果への期待も強い

 SGホールディングス<9143>(東証プライム)は1月30日、大きく出直る相場となり、取引開始後に10%高の2053円(181円高)まで上げた後も2010円前後で売買され、約1ヵ月ぶりに2000円台を回復している。前取引日・27日に今3月期の連結業績予想の下方修正を発表したものの、売上収益の7割近くを占めるデリバリー事業(飛脚宅配便、飛脚クール便、貸し切り・直行ソリューションの「TMS」など)の利益面は概ね予想通りのため修正しないとしたこと、宅配便の2023年4月からの値上げを27日に発表していること、などが買い手がかりとされている。値上げは、関東から関西への「60サイズ」の場合現行の880円を970円に引き上げる。価格改定は2017年以来になるとした。

 今期・2023年3月期の連結業績予想は、22年11月に発表した前回予想に対し、営業収益は9.4%下回る1兆4500億円の見込みに見直し、営業利益は同5.6%下回る1340億円の見込みに見直した。ロジスティクス事業の国際輸送で米国の景気後退の影響や主力のアメリカ向け輸送における荷主の在庫調整に伴う荷動き停滞や、第4四半期も引き続き荷動きの停滞が見込まれること、また海上・航空運賃も横ばいからやや下落傾向での推移を見込むこと、などを要因とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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