クリングルファーマは3日ぶりに高値を更新、「世界で初めて成功」の発表後断続的に上値追う

■慢性期完全脊髄損傷、新たな神経回路を構築し運動機能と排尿機能を回復

 クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は2月8日、10%高の875円(78円高)まで上げて3日ぶりに2023年に入っての高値を更新し、後場寄り後も9%高の860円(63円高)前後で強い相場となっている。2月1日に、慶應義塾大学と推進する慢性期完全脊髄損傷に関する共同研究の成果が23年1月26日に国際学術雑誌「Biomaterials(バイオマテリアルズ)」のオンライン版に論文掲載されたと発表、株価はこの日から2日連続ストップ高となって急伸し、以後、断続的に上値を追っている。

 発表によると、脊髄の神経線維を切断した完全脊髄損傷モデル動物の慢性期において、新たな神経回路の構築による運動機能と排尿機能の回復に世界で初めて成功した。22年3月に共同で特許出願を行った。株式市場関係者からは、株価が根強く上げている点で一過性にとどまらない大材料なのではないかとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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