ピクスタは一時ストップ高、自社株買いなど好感されスナップマート社の譲渡にも注目集まる

■スナップマート社はマーケットプレイス事業の成長が鈍化し新たな発展めざす

 ピクスタ<3416>(東証グロース)は2月15日、取引開始後に一時ストップ高の883円(150円高、20%高)で売買されたあと売買交錯に転じたが、午前11時を過ぎても800円前後で推移し、約2か月ぶりに800円台を回復している。14日16時に12月決算と自己株式の取得(自社株買い)、連結子会社スナップマート株式会社の株式譲渡、事業計画を発表し、買い先行となっている。自社株買いは、取得株式総数27万8000株(自己株式を除く発行済株式総数の12.68%)、取得総額2億円を各上限として、2023年2月22日から同年12月29日までの予定で実施するとした。

 スナップマート社の株式譲渡では、連結決算で6219万円の特別利益が発生する見通しとした。スナップマート社は2016年に設立。株式会社ガイアックス(東京都千代田区)に譲渡する。株式譲渡実行日は23年2月14日。発表によると、スナップマート社は、スマホ写真のマーケットプレイス事業のデジタル素材販売サイト「Snapmart」運営などを行う。2017年からはオンデマンド事業(インスタグラマーに商品撮影やSNS投稿プロモーションを依頼できるサービス)をスタートしたが、その後、オンデマンド事業が急速に成長し、一方でマーケットプレイス事業の成長が鈍化したことから、オンデマンド事業に注力する意思決定を行った。SNSマーケティングに関する幅広い知見を有し、より強いシナジーが見込まれるパートナーとの事業推進がスナップマートの更なる発展につながるとの結論に至った。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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