【注目銘柄】日本色材工業研究所は好業績を評価してストップ高、97年来の高値水準

注目銘柄

■急伸して97年来の高値水準

 日本色材工業研究所<4920>(JQ)に注目したい。13日の株価は、150円高の1068円とストップ高して年初来高値を更新している。10月12日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績は増額修正値を上回る大幅増益だった。通期も大幅増益予想である。そして再増額の可能性が高いだろう。株価は長期モミ合いから上放れて急伸し、97年来の高値水準である。好業績を評価して続伸展開だろう。

■17年2月期第2四半期累計大幅増益で通期再増額の可能性

 17年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比40.2%増の53億74百万円、営業利益が同10倍の5億69百万円、経常利益が同22倍の5億06百万円、純利益が3億95百万円(前年同期は24百万円の赤字)だった。7月12日の増額修正値を上回る大幅増益だった。インバウンド需要の好調も背景として国内における化粧品受託製造の受注が大幅伸長し、フランス子会社のテプニエ社においても医薬品が堅調に推移した。

 通期連結業績予想は前回予想(7月12日に増額修正)を据え置き売上高が前期比11.2%増の96億88百万円、営業利益が同40.6%増の7億03百万円、経常利益が同46.7%増の6億11百万円、純利益が同85.2%増の4億50百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高55.5%、営業利益80.9%、経常利益82.8%、純利益87.8%と高水準である。通期会社予想は再増額の可能性が高いだろう。

 株価は300円台での長期モミ合いから上放れて急伸し、9月28日には965円まで上伸した。99年の916円を突破して97年来の高値水準だ。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して続伸展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る