クリナップはキッチン白書2023公開、対面キッチンはゴミが集まる“ゴミセンター”?

■間取りの変化とリサイクル意識が高まる、ゴミ箱事情の「今」を探る

 クリナップ<7955>(東証プライム)のおいしい暮らし研究所では、「キッチンから見た生活者の“いま”」を紐解くべく、食・物・空間の変化を調査・分析し『キッチン白書』として毎年発表している。今回のテーマは「キッチンのゴミ箱」。キッチンにあるゴミ箱やゴミの種類、量について調査した結果、集合住宅と戸建て、首都圏と地方での差異がほとんど見られなかった一方、間取りとキッチン形態による違いが顕著となっている。

(1)対面タイプキッチンは、LDKのゴミが集まる“ゴミセンター”(※)に?

 キッチンの形態で比較をすると、他の空間に向かって開けた対面タイプの26.3%が、ゴミ箱容量が40L以上となっている。またキッチンの間取りで比較をしてみると、キッチンが独立した部屋になっている場合やDKよりも、LDKで広い空間にキッチンがある世帯では、27.1%が、ゴミ箱容量が40L以上と大きくなる傾向があった。他の空間のゴミも捨てられるようにキッチンのゴミ箱が大容量化している可能性がある。
(※ゴミが集まる場所を表す造語として使用)

(2)対面タイプキッチンでは、リサイクルゴミもキッチン空間で保管

 キッチン空間で保管するゴミの種類を間取り別に比較すると、近年人気が高まっているLDK一体型の間取り(多くのキッチンは対面タイプと想定できる)では他の間取りに比べ、食品トレーや、瓶・ペットボトル、雑紙などのリサイクルゴミも保管する帯が多かった。LDKのアクセスのしやすさや、滞在時間の長さから、キッチンにゴミが集まってくる構図が想像できる。こういった面もゴミ箱の大きさに影響を与えていると考えられる。

【調査概要】
・調査対象:(1)20歳以上の既婚女性(離死別を除く)(2)現在の住宅に住み始めて3年以上経過、または、キッチンをリフォームして3年以上経過
・回答者数:(1)20,000名(2)600名
・実施期間:(1)スクリーニング調査:2022年9月(2)本調査:2022年10~11月
・調査方法:インターネットによるアンケート調査

【「おいしい暮らし研究所」とは】
 キッチンを通じた、楽しいふれあいの場作りに貢献するために、生活者の食や暮らしに関する情報の収集、調査・分析を行っているクリナップ(株)の研究部門(2009年発足)。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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