中外製薬は「アバスチン」の併用効果に注目集まり大きく出直る

■証券会社による投資判断も聞かれ下値圏から持ち直す

 中外製薬<4519>(東証プライム)は4月24日、出直りを強めて始まり、取引開始後は4%高の3427円(145円高)まで上げ、今年3月9日以来の3400円台を回復している。証券会社による投資判断の引き上げが伝えられている上、21日付で、同社が国内で販売する抗がん剤「アバスチン」について、「併用により、第3相試験で特定の肝がん患者の再発リスクが低下」と発表、注目が強まっている。株価は2020年以来の安値圏だが1月、4月の安値を下値に持ち直し傾向となっている。

 発表は、1位株主ロシュ・ホールディングスのロシュ社の発表として開示。第3相IMbrave050試験からの新たなデータにより、『テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)』と『アバスチン(一般名:ベバシズマブ)』の併用療法が、根治目的の外科切除または焼灼療法後に再発リスクの高い肝細胞がん患者において、統計学的に有意な無再発生存期間の改善を示したとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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