商船三井は衛星通信サービス「スターリンク」の外航船上トライアルを実施、最大で50倍の通信速度向上を確認

■海上のデジタル・トランスフォーメーションを加速

 商船三井<9104>(東証プライム)は6日、Space Exploration Technologies Corp.(以下「Space X」)が運用し、Marlink AS(President Maritime:Tore Morten Olsen、本社:ノルウェー:「Marlink」、マーリンク)を通じて提供される衛星通信サービスStarlink(スターリンク)のトライアル利用を同社運航船で実施したと発表。

 Starlinkは、低軌道の人工衛星を使用した、高速で低遅延接続が可能なSpace Xが運用する衛星通信サービス。Starlinkを船上で利用することで、船・陸間でシステムやデータをリアルタイムに共有することによる安全運航の高度化と、船員の船上での当直時間外の生活においても高速通信を利用した交信が可能になることで、船員のウェルビーイングの飛躍的な向上が期待できる。

 今回、同社が運航する外航船でトライアルを実施し、従来と比べ、最大で50倍の通信速度の向上を確認した。今後、複数の船で継続的なトライアルを行い、その効果検証を踏まえて、船上における通信環境の改善により実現される船上業務・生活の未来像を構想・公表し、引き続き同社グループ運航船への導入を推進する。

 トライアル船の乗組員は、「船員の仕事の性質上、家庭から遠く離れて過ごす必要があり、船上でのインターネット接続が改善され、ビデオ通話により家族や友人と洋上でもリアルタイムで繋がることができるようになることは極めて重要」である旨、コメントしている。

 同社グループは、通信環境が陸上と比較し著しく劣る海上において、高速で低遅延接続が可能な衛星通信サービスを活用することにより、船員の船上での生活の質の向上を図るとともに、海上のデジタル・トランスフォーメーションを更に推し進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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