キリンが特許技術で塩味を約1.5倍に増強する減塩サポート食器「エレキソルト カップ」新発売

■電気刺激で塩味1.5倍、食事の楽しみと健康を両立

 キリンホールディングス<2503>(東証プライム)は、電気刺激により減塩食品の塩味やうま味を増強する減塩サポート食器「エレキソルト」シリーズから、新商品の「エレキソルト カップ」と改良版「エレキソルト スプーン」を発売した。新商品は公式オンラインストアで販売を開始し、11月以降は生活雑貨店や家電量販店でも取り扱いを予定している。「エレキソルト」は塩分摂取過多という社会課題に応える製品で、家庭での使いやすさを重視し、減塩でも食事の楽しみを維持できる点が特徴だ。今回の新モデルでは、食洗機対応や小型化を実現し、より自然な使用感を追求している。

 同シリーズは明治大学宮下研究室との共同研究に基づき、塩味を約1.5倍に感じさせる独自の電流波形技術(特許取得済)を搭載している。2024年に発売した「スプーン」は販売予定数を大幅に上回る注文を獲得し、 国内外で7つの賞や「CES Innovation Awards 2025」を受賞するなど高い評価を得た実績がある。さらに、博多発祥のラーメン店「一風堂」とのコラボで減塩ラーメンの提供にも取り組んできた。キリンは今回のラインアップ拡充を通じ、日常的な汁物や麺類から幅広い食事シーンに対応することを目指す。

 今後は塩味やうま味に限らず多様な味覚領域での電気味覚技術の開発を進め、減塩を超えた食の課題解決を推進する方針である。また、2026年にはアジア圏での販売開始を計画し、グローバル展開を視野に入れている。高齢化が進む日本社会において、フードテックやヘルステックの観点から「おいしく健康的な食事」を広げる挑戦を加速させ、こころ豊かな社会の実現に貢献していく考えを示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る