【株式評論家の視点】フランスベッドHDは中計で18年3月期にEPS46円、高齢化社会のニーズに対応、株価中期有望

株式評論家の視点

フランスベッドホールディングス<7840>(東1)は、2018年3月期売上高578億円、営業利益34億5000万円、経常利益34億円、純利益20億円、一株利益46.4円、ROE5.1%目標の中期経営計画を本年4月からスタートさせている。

「本格的な高齢社会で求められるニーズに対応するため、グループが保有する経営資源を集中させ、シルバービジネスの更なる強化と積極的な展開を図ることにより、『グループ総体としての企業価値の最大化』を目指す」という基本方針のもと、得意分野の強化策としての「福祉用具貸与事業を中心とした介護事業の深耕」、新たな収益機会の獲得のための「介護保険制度に過度に依存しない収益基盤作り」(「リハテック事業」の拡大)、安定的に収益を確保できるビジネスモデルへの転換策としての「インテリア健康事業の収益性の改善」に取り組んでいる。

今2016年3月期・第1四半期業績実績は、売上高125億5500万円(前年同期比1.3%増)、営業利益6億3100万円(同22.4%増)、経常利益6億1900万円(同20.5%増)、純利益3億8600万円(同49.7%増)に着地。第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率は67.1%と順調に推移している。

通期業績予想は、売上高が535億円(前期比3.0%増)、営業利益が22億円(同27.6%増)、経常利益が21億5000万円(同23.1%増)、純利益が11億円(同21.5%増)と2ケタ増益の回復を見込んでいる。年間配当は15円(第2四半期2.5円 期末12.5円)を予定。尚、本年10月1日を効力発生日として普通株式5株につき1株の割合で株式併合を実施する予定で、実質1株当たり年間配当金は5円(前期比0.5円増)と増配となる予定。

株価は、6月23日に年初来の高値197円と買われた後、190円を軸としたモミ合いを下放れし、8月25日に166円と売られ3月27日につけた年初来安値175円を更新。4月から介護保険の給付対象となった介助式電動車いす「SP40-K」などの 「リハテック」ブランドの新商品や、バランス機能が低下している方の歩行をサポートする歩行車「アームプラス」などの新商品が好調でメディカルサービス事業は順調。配当利回り3.0%水準が底値として意識されそうで、170円割れは中長期的な成長期待から押し目買い妙味が膨らもう。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る