第一カッターは年初来の高値に顔合わせ、マンション建替え要件の緩和方針に期待強まる

■建物のコンクリート切断など行う、築30年超の分譲マンション249万戸

 第一カッター興業<1716>(東証プライム)は6月9日、再び出直りを強め、1300円(22円高)まで上げて5月11日につけた年初来の高値に顔合わせしながら強い相場となっている。道路や建物のコンクリート等の切断・穿孔、下地処理などを行い、マンションの修繕や建替えを住民が決める際の要件を緩和する方針が8日の法制審議会(法相の諮問機関)で示されたと伝えられ、関連株として注目されている。

 マンションの建替えについては、現行法では所有者の5分の4の同意が必要だが、これを、総会出席者の5分の4以上とする案や、所有者の4分の3以上とする案などがあるもよう。「築30年以上の分譲マンションは21年末時点で全国に249万戸。20年後にはおよそ2.4倍の588万戸になる見通し」(日本経済新聞6月9日付朝刊)とされ、要件が緩和されれば建替え需要は膨大になると見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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