星光PMCが出直り強める、日テレ「カズレーザーと学ぶ。」でバイオフィルムコントロール剤放送、PBR0.6倍の割安さも見直される

■微生物の集合体が形成する膜のような物質を除去、感染症など予防

 星光PMC<4963>(東証プライム)は6月15日、2日続伸基調となり、580円(5円高)まで上げた後も堅調に売買され、約1か月ぶりに580円を回復し、出直りを強めている。製紙用薬品の大手で、14日、「日本テレビ『カズレーザーと学ぶ。』の『細菌・カビ』をテーマにした回(6月13日放送)にて、当社バイオフィルムコントロール剤が取り上げられました」と発表、同社の技術力などが改めて注目されている。この注目を契機に、株価の位置がPBR(株価純資産倍率)0.6倍前後という割安さも注目し直される可能性がある。

 バイオフィルムは、微生物の集合体がその表面に形成する膜のようなもので、歯垢はその典型例とされている。抗生物質や洗浄剤では容易に除去することができず、細胞外マトリクスに守られて残存した病原菌が人体内に侵入し、感染症を引き起こす原因となる。同社のバイオフィルムコントロール剤は、このバイオフィルムの剥離、形成抑制に作用し、テレビ番組では、バイオフィルムを形成させない仕組みや、医療機器洗浄用途で試験使用が開始されている点について紹介された。

 5月中旬に発表した第1四半期決算(2023年1~3月・連結)は22年0月に稼働したベトナム工場の償却負担の増加などにより減益だったが、12月通期の連結業績予想は従来予想を継続し、売上高を352.8億円(前期比8.8%増)、営業利益を20.1億円(同6.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は15.5億円(同5.9%減)とした。1株利益は51円12銭になり、株価はPER(株価収益率)11倍台に過ぎず、やはり割安感がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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