日本ギア工業は2015年来の高値、原発再稼働の機運に乗りPBR向上策にも注目強い

■このところ「資本コストや株価を意識した対応」などの開示が増え期待が

 日本ギア工業<6356>(東証スタンダード)は12月19日、再び大きく出直る相場となり、後場一段と強含んで12%高の599円(66円高)まで上げて4日ぶりに2015年来の高値に進んでいる。原子力発電関連設備を手がけ、「『原発再評価』はやすマネー、ウランや関連株が高騰」(日経電子版12月18日夕方)と伝えられ、買いが再燃したとの見方が出ている。12月初に原子力規制委員会が東京電力ホールディングス<9501>(東証プライム)の柏崎刈羽原発の再稼働を巡る審議で前向きの判断を下したと伝えられた頃から動意を強めており、18日の報道を受け、迷っていた投資家が買い出動に踏み切る契機になったようだ。

 また、同社株はPBR(株価純資産倍率)0.8倍台。取引所の方針を受け、PBRの低い企業はこのところ「資本コストや株価を意識した対応について」といった改善策を開示するケースが増えており、中には中期計画の数値目標の上方修正も同時に発表して株価が一段高となった例もあるため、日本ギア工業に期待する様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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