【株式市場】日経平均は335円安となり反落、東証マザーズ指数、グロース指数は高値更新

◆日経平均は3万3370円42銭(335円66銭安)、TOPIXは2290.50ポイント(9.86ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億1368万株

 6月19日(月)後場の東京株式市場は、取引開始と同時に日経平均連動型の売りが出たもようで、米中外相会談で台湾情勢を巡り「激しいやり取り」などと伝えられたことなどが言われ、全般売り先行の地合いとなった。レーザーテック<6920>(東証プライム)が13時過ぎにかけて一段と軟化するなど半導体関連株が下げたほか、鉄鋼、自動車株なども一段軟調。一方、三菱製紙<3864>(東証プライム)は終始堅調など、前場高かった紙パ株は一時小安くなる銘柄があったが総じて高く、銀行、保険株も総じて高い。日経平均は13時過ぎにかけて474円52銭安(3万3231円56銭)まで下押す場面があったが、大引けは下げ幅330円台まで持ち直して反落となった。

 一方で、東証マザーズ指数は2日連続で年初来の高値を更新し、東証グロース市場指数は2022年4月の算出開始後の高値を更新した。

 後場は、さくらインターネット<3778>(東証プライム)が2日連続のストップ高に張り付いて推移し、引き続きスーパーコンピューターによる先端AI開発への国家補助など材料視。カナミックネットワーク<3939>(東証プライム)は介護保険法の改正が追い風とされ出直り拡大。ABEJA<5574>(東証グロース)は6月13日の上場から連日高で4日連続ストップ高。ポート<7047>(東証グロース)は前場中盤から何度もストップ高で売買され業績予想の増額修正が好感され大引けもストップ高。エーアイ<4388>(東証グロース)は朝から大引けまで買い気配のままストップ高となりチャットGPT活用の新サービスなど好感。ピアズ<7066>(東証グロース)はAI音声翻訳ソリューションなど注目され後場寄りに一段と上げてストップ高に達したまま大引けまで買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は13億1368万株(前引けは6億3985万株)、売買代金は3兆6722億円(同1兆8012億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1065(前引けは1207)銘柄、値下がり銘柄数は706(同553)銘柄。

 東証33業種別指数は9業種(前引けは21業種)が値上がりし、銀行、パルプ紙、水産農林、保険、電力ガス、石油石炭、精密機器、陸運、建設、が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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