ミクニは一時10%高の後も堅調、全体安に押されるがEV向け7割めざす事業変革に期待強い

■燃料噴射システムの大手として知られてきたが電動車向け製品に注力

 ミクニ<7247>(東証プライム)は6月23日、一時10%高の462円(42円高)まで上げて年初来の高値を連日更新し、約1年4か月ぶりに450円台を突破し、後場はTOPIX(東証株価指数)の2%安、日経平均の600円安などに押されているものの、13時30分を過ぎても440円(20円高)前後で売買され上げ幅を保っている。今期・2024年3月期末に創立100周年の記念配当を予定し、2030年度にEV(電気自動車)向け製品の割合を70%以上とする事業変革に取り組んでいる。変化妙味の高い銘柄として注目度が強いようだ。

 自動車向け燃料噴射システムの大手として知られてきたが、EV(電気自動車)時代を迎え、電動車向け製品の開発を戦略分野と定め、四輪車用製品の売上高のうち電動車(HEV、PHEVを含む)向け製品の割合を2030年度に70%以上とすることを目標として掲げている。また、創立100周年記念配当として1株10円を24年3月期末に予定し、年間配当を20円の予定(中間配当5円、期末配当15円)としている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■新エネルギーマネジメントシステムで約10%の省エネ運行を実現  三菱重工業<7011>(東証プラ…
  2. 生成AI
    ■日本のAI競争力強化と社会実装加速を目指す国家戦略  経済産業省は、生成AIの社会実装を強力に推…
  3. ■円安と生産コスト上昇が直撃、値上げ難で経営圧迫  ステーキ店の経営悪化が鮮明になっている。帝国デ…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  2. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  3. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  4. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…
  5. ■トランプ相場圏外から「コメ」が主役へ!備蓄米争奪戦が炙り出す新テーマ株  今週の当コラムは、「ト…
  6. ■「備蓄米」争奪戦の裏で石破内閣の命運を握るコメ価格高騰  まさに「令和の米騒動」である。江戸時代…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る