三井物産は米シェブロン社と新技術による国内地熱事業に関する実証試験開始、商業化を目指す

■新技術「ACL技術」を使った地熱発電事業に着手

 三井物産<8031>(東証プライム)は22日、100%子会社の三井石油開発(MOECO社)を介し、シェブロン・ニュー・エナジーズ・ジャパン社(Chevron社)と新たな地熱回収手法であるAdvanced Closed Loop技術(アドバンスト・クローズド・ループ「ACL技術」)を使った実証試験を開始することで合意したと発表。

 ACL技術は、地下にループ状の井戸を構築し、地上から水を供給して、地下の熱を利用して発電を行うもの。従来の地熱発電のように地下から熱水や蒸気を直接取り出す必要がなく、調査・開発の難易度が相対的に低いことが特徴。世界的にも周辺環境への負荷が低い新技術として注目され、すでに北米や欧州においても実証試験が行われており、地熱開発を促進する画期的な技術となることが期待されている。

 同ACL技術を活用した実証試験は北海道ニセコ地域で実施し、ACL技術による地熱発電事業の商業化を目指していく。また、Chevron社とは、アジア地域でのエネルギー開発における40年以上のパートナーシップをはじめとした信頼関係を生かし、国内外で地熱発電事業の展開を検討していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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