【株式市場】日経平均は306円安、日銀の金融政策めぐり憶測、銀行・保険株などは高い

◆日経平均は3万3446円78銭(306円55銭安)、TOPIXは2307.21ポイント(13.60ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億2072万株

 7月4日(火)前場の東京株式市場は、日銀が7月下旬の会合でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)を撤廃する観測があるようで、銀行株が軒並高となり、三井住友FG<8316>(東証プライム)などのメガバンクは軒並み高値を更新、第一生命HD<8750>(東証プライム)などの生損保株もしっかりとなった。百貨店株も上げ、6月の月次売上高が軒並み好調で高島屋<8233>(東証プライム)は戻り高値。半導体関連株は総じてしっかり。ただ、YCC撤廃は金利上昇を容認するため、日経平均は241円安で始まった後も重く、午前10時半頃に414円55銭安(3万3338円78銭)まで下押し、前引けも下げ幅300円台で前日比反落模様となった。

 ネクステージ<3186>(東証プライム)が急伸し第2四半期決算は各利益とも減益だったが売上高の伸びに期待の見方。象印マホービン<7965>(東証プライム)も急伸し業績予想の増額発表を好感。楽天グループ<4755>(東証プライム)は雑誌に非公開化の観測記事ありとされ出直る相場に。上場6日目のクオリプス<4894>(東証グロース)は2日続けて高値更新。メディア総研<9242>(東証グロース)はクラウドファンディング会社との提携が好感され急伸。

 新規上場のAeroEdge<7409>(東証グロース)は前場、買い気配のまま初値がつかず、前引けは2880円(公開価格1690円の70%高)。まだ初値はついていない。

 東証プライム市場の出来高概算は7億2072万株、売買代金は1兆7143億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は622銘柄、値下がり銘柄数は1141銘柄。

 東証33業種別指数は8業種が値上がりし、銀行、海運、保険、証券商品先物、非鉄金属、鉄鋼、輸送用機器、水産農林、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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