銀行・保険株が軒並み続伸、米欧の金利上昇効果や円安による海外資産の差益など期待、「目標株価」の上げも相次ぐ

株式市場 銘柄

■三井住友FGは2008年以来の高値を更新

 7月5日午前の東京株式市場では、メガバンク株や生損保株が軒並み続伸基調となり、日経平均の続落模様に逆行高となっている。第一生命ホールディングス<8750>(東証プライム)は一段高で始まった後も次第高となり、午前10時30分にかけて4%高の2925.0円(117.0円高)まで上げ、今年3月9日以来、約4か月ぶりに2900円台を回復。米欧で金利が引き上げられるたびに資産運用環境が好転する上、為替の円安継続により保有する米国債などの海外資産には為替差益の上乗せも期待できるとの見方が出ている。メガバンク株には証券会社による目標株価の引き上げも相次いでいる。

 三井住友FG(三井住友フィナンシャルグループ)<8316>(東証プライム)は朝方に一時小安くなったが切り返して6515円(85円高)まで上げ、2日続けて2008年以来の高値を更新。みずほFG(みずほフィナンシャルグループ)<8411>(東証プライム)も2日続けて2016年以来の高値を更新している。6月下旬に岡三証券がメガバンク3銘柄の目標株価を引き上げたと伝えられ、7月3日付では野村証券が3銘柄の目標株価を引き上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)は250円引き上げて1350円に、三井住友FGは1600円引き上げて8800円に、みずほFGは700円引き上げて3600円に各々見直したと伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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