日立造船は生成AI「ChatGPT」の活用を開始、先端技術活用でDX戦略を加速

■資料作成やアイデア検討、全社員に活用を促す

 日立造船<7004>(東証プライム)は5日、DXの取り組みを促進するため、OpenAI Inc.(米カリフォルニア州)の生成AI「ChatGPT」の活用を開始したと発表。

 活用開始にあたっては、同社のDX推進パートナーであるPwCコンサルティング合同会社によるChatGPTセミナーを開催し、社員800名以上がChatGPTの基本的な使い方、活用事例、リスク事例について学んだほか、情報セキュリティの観点からは、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Azure OpenAI Service※1」を全社員に対し導入し、安全かつ信頼性の高い環境で使用している。

 同社は、「事業DX」「企業DX」「DX基盤」を3本柱としたDX戦略を2021年に策定し、先端技術(IoTやAI)を活用した製品・サービスの付加価値向上などに取り組んでいる。生成AIは、資料作成やアイデア検討などにおいて有効なツールであり、提案力強化や業務効率化などに資するものとして、ICT推進本部を中心に様々な場面での活用を検討している。同本部ではRPAとの連携の検証を開始したほか、技術研究所においてもAzure OpenAI ServiceのAPI※2を利用して、社内ナレッジの有効活用を目指したシステム開発に取り組んでいる。

 また、ChatGPTコミュニティを開設し、活用方法に関する意見交換を行っているほか、リーダー層を対象に ChatGPT活用ワークショップも開催し、社内への展開を図っている。

 同社は、生成AIだけでなくデジタル技術の導入を推進し、2023年度からの中期経営計画「Forward 25」の各目標達成に向けて積極的に取り組んでいく。

 なお、同プレスリリースの初稿の作成や原稿の校正にはChatGPTを活用した。

※1 Azure OpenAI Service:Microsoft社が提供するクラウドサービス。インターネットの閉域接続が可能で、よりセキュアな環境でChatGPTが利用可能。
※2 API:Application Programming Interfaceの略で、ソフトウェアやプログラムなどの間をつなぐインターフェース。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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