【株式市場】日経平均は565円安となり3日続落、6月27日以来の3万3000円割れ

◆日経平均は3万2773円02銭(565円68銭安)、TOPIXは2277.08ポイント(28.95ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億18万株

 7月6日(木)後場の東京株式市場は、重電、自動車、重工、商社株などが一段下げて始まり、昨日活況だった銀行、海運株などは中盤にかけてジリ安など、少なからぬ業種の主力株が一段軟化する相場になった。ロシアの政権幹部の発言として核は広島・長崎のような使い方をすべきといった話が伝えられたほか、原発処理水の放出に中国が対抗措置を示唆していることなどで海外資金が手控え姿勢との見方も。中で、日清オイリオG<2602>(東証プライム)はCS証券の目標株価などテコに前場の上げ幅を保って推移し、第2四半期3ヵ月間が大幅増益となったエスプール<2471>(東証プライム)はストップ高を継続した。日経平均は13時過ぎに700円98銭安(3万2637円72銭)まで下押したが、その後は200円幅で大引けまで一進一退。終値は3日続落となり、3万3000円割れは6月27日以来となった。

 後場は、楽天グループ<4755>(東証プライム)が14時頃にかけて一段と強含み証券子が車の上場申請など材料視され3日続伸。三ッ星<5820>(東証スタンダード)は核融合向けの高温超電導線材に関連とされ一段と上げストップ高、環境管理センター<4657>(東証スタンダード)は原発処理水の放出開始後の検査需要など言われ気配値のまま2日連続ストップ高。スペースマーケット<4487>(東証グロース)は空き家対策関連株とされて前場ストップ高に達したまま買い気配。免疫生物研究所<4570>(東証グロース)は4日続伸・2日連続ストップ高となり看板だった遺伝子組換えカイコによる新薬開発の中止など連日好感。

 東証プライム市場の出来高概算は15億18万株(前引けは7億4521万株)、売買代金は3兆5698億円(同1兆7530億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は318(前引けは477)銘柄、値下がり銘柄数は1477(同1298)銘柄。

 東証33業種別指数は鉱業、空運2業種の値上がりにとどまった。前引けは鉱業、空運、輸送用機器の3業種が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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