【株式市場】日経平均は反発し300円高、米中首脳会談への期待には温度差あるが主力株に強い銘柄が見られ全体を支える

◆日経平均は3万7747円45銭(300円64銭高)、TOPIXは2785.13ポイント(14.02ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億2762万株

 6月4日(水)後場の東京株式市場は、今週中にもと伝えられた米中首脳会談への期待に温度差があり、半導体関連株や自動車、大手商社株などが総じて重い値動きに転じたが、三菱重工<7011>(東証プライム)や日本製鋼<5631>(東証プライム)が一段ジリ高となり、日本航空<9201>(東証プライム)は高値を更新したまま本日の高値圏で強い値動きを続けた。日本製鉄<5401>(東証プライム)は前場に比べて堅調さを増すなど、主力株の中に強い銘柄が見られ全体を支える様子となった。日経平均は3万7800円(353円高)に乗ると押し戻される格好で一進一退を続けたが大引けも上げ幅を保ち反発した。

 後場は、コマツ<6301>(東証プライム)が一段ジリ高となり業績上振れ期待の強い銘柄との見方。ENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)も一段と上げ最近の原油高も追い風の様子。TOKYO BASE<3415>(東証プライム)も一段と上げ5月の月次売上速報を好感。協栄産業<6973>(東証スタンダード)は3日連続大幅高となり加賀電子<8154>(東証プライム)によるTOBを好感。内海造船<7018>(東証スタンダード)やジャパンエンジンコーポ<6016>(東証スタンダード)は米国の造船産業復活に向けて注目とされ活況高。データセクション<3905>(東証グロース)は連日急伸し引き続き英CUDO社との資本提携(子会社化)など材料視。。EduLab<4427>(東証グロース)は文科省の実証研究事業からの業務受託が好感され一段と上げストップ高。イシン<143A>(東証グロース)も急伸し新会社によるM&A新事業など好感。

 東証プライム市場の出来高概算は16億2762万株(前引けは7億4786万株)、売買代金は4兆855億円(同1兆9141億円)。プライム上場1630銘柄のうち、値上がり銘柄数は1018(前引けは1241)銘柄、値下がり銘柄数は536(同334)銘柄。

 東証33業種別指数は26業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、その他製品、石油石炭、パルプ紙、保険、水産農林、証券商品先物、機械、非鉄金属、空運、建設、銀行、小売り、サービス、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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