【株式市場】日経平均は396円高となり反発、円安など好感され後場一時489円高まで上げる

◆日経平均は3万2700円94銭(396円69銭高)、TOPIXは2281.18ポイント(18.98ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億3448万株

 7月24日(月)後場の東京株式市場は、前場上げた半導体関連株の中に一段高で始まる銘柄が目立ち、日本製鉄<5401>(東証プライム)などの鉄鋼株も13時にかけて一段と上げ、王子HD<3861>(東証プライム)などPBR1倍未満株の多い紙パ株も一段高となった。日銀の金融政策会合(7月27、28日)では異次元緩和を継続の観測が大勢とされ、米国ではあと1、2回の利上げ予想のため円安の期待。ホンダ<7267>(東証プライム)などの自動車株も前場の上げ幅を保って推移。非鉄株も三井金<5706>(東1)が13時にかけて一段と上げるなど全般堅調。日経平均は取引開始後に一段と上げて489円52銭高(3万2793円77銭)をつけ、大引けも上げ幅300円台で3日ぶりに反発した。

 後場は、引き続き東京製鐵<5423>(東証プライム)がストップ高で売買されながら急伸商状を続け、業績予想の増額修正を好感。ほかの電炉株も好業績への期待などで上げ幅を保って推移。力の源HD<3561>(東証プライム)は海外で日本人気を享受とされ円安も好感され一段と反発幅を広げる場面が。イオンファンタジー<4343>(東証プライム)は四半期決算内容や今期の大幅図益予想を再評価とされ一段高。プライム・ストラテジー<5250>(東証スタンダード)はWEB超高速実行環境システムなど注目とされて一段と出直り拡大。コンヴァノ<6574>(東証グロース)はネイルサロンなど脱コロナによる回復大との見方で出直りピッチを拡大。

 24日新規上場となったトライト<9164>(東証グロース)は取引開始後に1133円(公開価格は1200円)で初値をつけ、これを高値に売買交錯となり、後場は軟調で大引けは876円の安値引けだった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億3448万株(前引けは6億3817万株)、売買代金は2兆9728億円(同1兆5329億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1501(前引けは1534)銘柄、値下がり銘柄数は279(同246)銘柄。

 東証33業種別指数は30業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉄鋼、パルプ紙、輸送用機器、電力ガス、非鉄金属、建設、石油石炭、その他製品、鉱業、証券商品先物、鉱業、医薬品、ゴム製品、機械、精密機器、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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