【株式市場】日経平均は615円安、米半導体株安く円安に対する日銀の姿勢に警戒感も

◆日経平均は3万2861円29銭(615円29銭安)、TOPIXは2314.03ポイント(23.33ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し9億2222万株

 8月2日(水)前場の東京株式市場は、NY株式市場で値上がりした指数がダウ30種だけだったことや、日銀が直近の円安傾向を不本位に見ているとの一部報道などを受け、日経平均は353円安と反落して始まった。中で、1日に四半期決算を発表したトヨタ<7203>(東証プライム)が一段と上げて高値を更新し、同じく山崎パン<2212>(東証プライム)、ソフトクリエイトHD<3371>(東証プライム)などは活況高となり、IRジャパンHD<6035>(東証プライム)は一時ストップ高、JVCケンウッド<6632>(東証プライム)は気配値のままストップ高など、決算を吟味した買いが個別に集中する相場になった。日経平均は取引開始後に400円安まで下押し、中盤は幾分持ち直したが午前11時過ぎに651円24銭安(3万2825円34銭)まで一段安となり、前引けも下げ幅600円台だった。

 アイホン<6718>(東証プライム)が約2年ぶりに事実上の上場来高値を更新し、四半期決算と業績予想の増額を受けて急伸。KeePer技研<6036>(東証プライム)は「月次」快調で一部にはビッグモーターの件が追い風との思惑もあり続伸一段高。ジェイ・エスコムホールディングス<3779>(東証スタンダード)も四半期決算が連日好感され値上がり率上位。アジャイルメディア・ネットワーク<6573>(東証グロース)は2日連続ストップ高となりラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)子会社との新サービス協業を好感。LAホールディングス<2986>(東証グロース)は東京都心部のマンション高騰など材料視され上場来高値。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し9億2222万株、売買代金は2兆2697億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は446銘柄、値下がり銘柄数は1328銘柄。

 東証33業種別指数は4業種が値上がりし、非鉄金属、輸送用機器、鉱業、ガラス土石、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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