【株式市場】日経平均は反落し768円安、長期金利が次第高となり後場一時848円安

◆日経平均は3万2707円69銭(768円89銭安)、TOPIXは2301.76ポイント(35.60ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し18億3485万株

 8月2日(水)後場の東京株式市場は、長期金利(10年国債利回り)が前日の0.5%超から一段と上げて0.6%台に入り、上げピッチが急とされ、三井不<8801>(東証プライム)や住友商事<8053>(東証プライム)などが一段軟化。金利上昇は逆風とされる不動産株や借入金の多い業種とされる大手商社株などが徐々に値を消した。米格付会社フィッチが米国債を格下げとされ、景気敏感の顔を持つ鉄鋼株も日本製鉄<5401>(東証プライム)がジリ安など様子見が波及。前場上場来高値に進んだトヨタ<7203>(東証プライム)も売買交錯に転じ利食いが増えた様子。日経平均は14時頃に848円29銭安(3万2628円29銭)まで下押し、大引けも下げ幅700円台で3日ぶりの反落となった。

 後場は、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>(東証プライム)が一段高となり、3年間で250億円の売上げめざし7月下旬発売のローコード開発基盤効率化ソリューションへの期待などとされ、TONE<5967>(東証スタンダード)も一段と上げ7月に11ヵ月間の予定で開始した自社株買いが最初の1か月で取得上限株数の1割超を取得したことなど好感。6月上場のABEJA<5574>(東証グロース)は黒字転換した決算への評価再燃とされ一段高。ミクリード<7687>(東証グロース)は四半期決算発表の翌日に下げたが再評価とされ反発幅を拡大。アズーム<3496>(東証グロース)は後場一進一退に転じたが7月31日発表の四半期決算が連日好感され2日連続大幅高で上場来の高値を更新。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し18億3485万株(前引けは9億2222万株)、売買代金は4兆4846億円(同2兆2697億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は287(前引けは446)銘柄、値下がり銘柄数は1503(同1328)銘柄。

 東証33業種別指数は3業種(前引けは4業種)の値上がりにとどまり、鉱業、輸送用機器、非鉄金属、が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る