日本テレビがeスポーツへの取り組みを加速、国内最大級のプロバイダーを子会社化

 日本テレビホールディングス<9404>(東証プライム)の日本テレビ放送網は5日、eスポーツ大会やイベントの企画・運営にも本格的に進出しeスポーツ領域でのビジネス拡大を加速させるため、eスポーツのイベント制作事業を展開しオンライン大会プラットフォームを提供する株式会社JCG(ジェイシージー)(本社:東京都江東区)を子会社化すると発表。

■子会社化の狙いと創出される強み

 同社は2018年にeスポーツ事業を立ち上げてeスポーツ番組『eGG(エッグ)』の放送を開始したほか、株式会社ポケモンと『ポケモンユナイト甲子園』を共催するなど様々なeスポーツ大会やイベントを手掛けてきた。また、eスポーツ専門子会社のアックスエンターテインメント株式会社を通じ、プロeスポーツチーム『AXIZ(アクシズ)』を運営してきた。

 今回、同社が子会社化するJCGは、日本最大級のeスポーツプロバイダーとして年間1000回以上のeスポーツ大会開催実績があり、ゲームに関する専門性とノウハウ、独自の大会管理クラウドシステムや実況中継配信スタジオなどの強みを持っている。

 この強みと、同社グループが長年にわたり様々なスポーツ大会やその放送を手掛けてきた強みを掛け合わせ、これまで以上にハイクオリティーなeスポーツ大会・イベントの開催・制作の実現につなげることで、同社のeスポーツ領域における大会・イベントビジネスの拡大を加速させていく。

■eスポーツの未来に向けて

 eスポーツ市場はファン層を拡大しながら年々成長を続けていて、2025年には国内の市場規模が約180億円に到達するという予測もある(一般社団法人日本eスポーツ連合「日本eスポーツ白書2022」より)。

 今年6月には国際オリンピック委員会(IOC)が初めて『オリンピックeスポーツシリーズ』をシンガポールで開催したほか、今月行われる第19回アジア競技大会(杭州)ではeスポーツが初めて公式メダル競技として実施されるとともに、2026年の第20回大会(愛知・名古屋)でも2大会連続で正式競技種目への採用が決定するなど世界的に脚光を浴びている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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