武田薬品が高値を更新、乾癬性関節炎の新薬候補の試験良好とし注目強まる

■前週は「目標株価4800円」が伝えられ買いやすい環境に

 武田薬品工業<4502>(東証プライム)は9月12日、大きく出直って始まり、取引開始後は4650円(105円高)まで上げて約3か月ぶりに高値を更新し、2019年3月以来の高値に進んでいる。11日の20時前、乾癬性関節炎に向けて開発中の『TAK-279』の第2b相試験で良好なトップライン結果を得たと発表。5日には岩井コスモ証券が目標株価を4800円に設定と伝えられていたこともあり、買い材料視されている。

 発表によると、「本試験では、『TAK-279』を1日1回投与した患者さんにおいて、(中略)症状が少なくとも20%以上改善(米国リウマチ学会が定めた基準による20%以上の改善[ACR20])した患者さんの割合がプラセボと比較して高いという主要評価項目を達成」した。この新薬候補は、国内最大手の同社にとって業績への寄与度は大きくないとの見方もあるが、直近の主力薬を取り巻く情勢は、海外で高収益だったADHD(多動性障害)薬の特許切れ、国内では有力薬に対する後発品の拡大などがあるため無視できないとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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