オークネット、経済学の知見を活かす!新オークション方式「マルチユニット・ハイブリッドオークション」開発

 情報流通支援サービスのオークネット<3964>(東証プライム)は13日、東京大学エコノミックコンサルティング株式会社(本社:東京都文京区:UTEcon)と経済学的知見に基づいた新オークション方式「マルチユニット・ハイブリッドオークション」を開発し、デジタルプロダクツ事業部門に導入したと発表。同方式は、「同時競り上げ方式」に「封印入札」の要素を取り入れた画期的な方式になる。

 オークションに経済学的知見を適用する事例は、米国の周波数オークション、欧州各国の電波オークションなどでも見られ、いずれも一定の成果をあげてきた。

 今回、オークネットで導入した「マルチユニット・ハイブリッドオークション」も同様に、経済学におけるオークション理論に基づいて設計されており、“流通商品の価値”と“社会厚生”の最大化を目的としている。

■新オークション方式「マルチユニット・ハイブリッドオークション」開発・導入背景

 中古スマートフォン、PCをはじめとしたデジタル機器を取り扱うデジタルプロダクツ事業のオークションには、同モデル・同品質の商品が複数ロット出品され、且つタイムゾーンの異なる会員が時差を超えて世界各国から入札に参加するという特性がある。

 オークネットでは、こうした事業特性を考慮し、これまで中古デバイス領域に特化したオークションシステムを開発、開催してきた。一方、会員への更なるサービス向上、また“流通商品の価値”と“社会厚生”最大化のためには、より専門的な経済学的知見の適用が必要と考え、今回、UTEconのマーケティングデザイン(オークション理論)専門家監修のもと、新たなオークションを開発した。開発にあたっては、事業特性に鑑み、(1)公平性、(2)わかりやすさ、(3)プライバシー、(4)効率性、(5)インセンティブの5項目を重視した。

■新オークション方式「マルチユニット・ハイブリッドオークション」概要

 「マルチユニット・ハイブリッドオークション」は、下記方式・ステージを採用した新しいオークション形式である。

・相場のわかりやすさという観点から、「同時競り上げ」、「単一価格」方式を採用
・入札の利便性・効率性という観点から、「複数単位」方式を初めて採用
・タイムゾーンの異なる会員が入札するという特性から、公平性確保のために「同時競り上げ」に加え「封印入札」の追加入札期間を採用

 この新オークションの導入により、落札価格の秘匿性を確保しつつ、あらゆる業態・事業規模の会員がタイムゾーンを問わず、世界中からより公平にオークションに参加することが可能となる。

 オークネットは、今回の新オークション方式「マルチユニット・ハイブリッドオークション」を導入することにより、「価値あるモノ」を「最も高く評価する人のもと」へ循環させることで、これまで以上に”流通商品の価値“と”社会厚生“の最大化を図っていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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