【株式市場】前場の日経平均は151円安、取引開始後の354円安から持ち直す

◆日経平均は3万2163円71銭(151円34銭安)、TOPIXは2363.24ポイント(8.70ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は6億6035万株

 9月27日(水)前場の東京株式市場はソニーG<6758>(東証プライム)やレーザーテック<6920>(東証プライム)が安寄り後に切り返して小高く推移するなど、NY株がNASDAQも含めて比較的大幅安だった割に底堅い銘柄が見受けられ、第一三共<4568>(東証プライム)など最近新薬に関する材料の出た薬品大手にも高い銘柄が見られた。三井不<8801>(東証プライム)は帝国ホテルの土地一部譲受など好感され中盤から堅調。日経平均は291円安で始まり、午前9時半過ぎに354円73銭安(3万1960円32銭)まで下押して3万2000円を割ったが、その後は持ち直して前引けの下げ幅は100円台にとどまった。

 ハウスコム<3275>(東証プライム)は業績回復期待に加え政府の高齢者賃貸入居支援策が秋にも示されるとの観測などで次第高。ギグワークス<2375>(東証スタンダード)は9月中旬に続く「AKB」の秋元康氏との連携発表などで急伸ストップ高。日本オラクル<4716>(東証スタンダード)は四半期最高益など好感され大幅出直り。フィーチャ<4052>(東証グロース)はADAS(先進運転支援システム)の提供拡大など言われ大幅出直り。セルシード<7776>(東証グロース)は第3相治験計画届け出を好感する相場の調整浅いと再騰期待が根強く出直り拡大。

 新規上場のAVILEN<5591>(東証グロース)は、買い気配で始まり、午前9時の取引開始から約30分後に2482円(公開価格2120円の17%高)で売買が成立し初値をつけた。その後2553円(同20%高)まで上げて売買され、前引けは2345円。また、オカムラ食品工業<2938>(東証スタンダード)は買い気配を上げ、取引開始から1時間半近く経過した午前10時28分に2564円(公開価格1680円の52%高)で売買が成立し初値をつけた。その後2929円(同74%高)まで上げ、前引けは2980円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は6億6035万株、売買代金は1兆6541億円。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は629銘柄、値下がり銘柄数は1116銘柄。

 東証33業種別指数は9業種が値上がりし、医薬品、石油石炭、不動産、その他金融、繊維製品、電気機器、空運、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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