ユーグレナ、航空自衛隊ブルーインパルスに国産SAF「サステオ」を初給油、F1日本グランプリ決勝での展示飛行に使用

 ユーグレナ<2931>(東証プライム)は10月2日、同社が製造・販売する国産SAF※1「サステオ」※2を、航空自衛隊松島基地の第4航空団に所属する第11飛行隊、通称「ブルーインパルス」のT-4中等練習機に給油し、F1日本グランプリ決勝戦での展示飛行で使用されたと発表。ブルーインパルスにSAFが使用されるのは初めての試みとなる。

 今回同社が供給した「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を使用して製造した純バイオジェット燃料を、従来の石油系ジェット燃料と混合して製造した環境負荷の低い燃料で、ASTM D7566規格※3に準拠している。「サステオ」は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、使用済みの食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなる、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。

 今回、小牧基地にて9月24日に鈴鹿サーキットで行われたF1日本グランプリ決勝戦、および前日のリハーサル用に、合計5KLの「サステオ」が給油された。

※1 SAFはSustainable Aviation Fuelの略称で、動植物油脂や使用済み食用油等の持続可能な原料により製造された燃料を、従来のジェット燃料に混合して製造される。従来のジェット燃料と同等の性質・性能を持つことが規格認証されており、CO2排出量の削減効果がある。
※2 同社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられている。
※3 同社が微細藻類や使用済み食用油などの生物系油脂を原料としてBICプロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格であるASTM D7566 Annex 6に準拠している。また、従来のジェット燃料(石油系)と混合して製造したSAFも、ASTM D7566に準拠している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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