トレジャー・ファクトリー、中京地区でゴルフ用品のリユース「ゴルフキング」を展開するアクオ社を完全子会社化、既に展開する「ゴルフキッズ」とシナジー強化

■第2四半期は売上高24%伸び、通期の業績予想を大きく増額修正

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は10月11日の夕方、第2四半期決算発表の席上で、ゴルフ用品の専門リユース業態を直営で10店展開する株式会社アクオ(愛知県清須市)の株式取得(完全子会社化)を発表した。アクオ社は名古屋市を中心に「ゴルフキング」を展開している。

 M&A完了日は2023年10月20日の予定。連結業績への寄与は、BS(バランスシート)が24年2月期の第3四半期から、PL(損益計算書)は同第4四半期からの予定。

■両社のシナジーを発揮し店舗拡大とEC販売の拡大を進める

 トレジャー・ファクトリーでは、すでにゴルフ用品の専門リユース事業を「ゴルフキッズ」の業態で直営1店舗、フランチャイズ14店舗を展開している。アクオ社のグループ入り後は、「両社それぞれの強味を注入し合い、シナジーを発揮し、店舗数の拡大とEC販売の拡大を進める」(野坂英吾社長)とした。

■業績・配当予想を大きく増額し年間配当は実質的35%増配

 第2四半期の連結決算(23年3~8月・累計、連結)は、物価動向を背景とした節約志向、SDGs精神の浸透によるリユース指向の広がりなどを受けて一段と拡大し、前年同期比で売上高は23.7%伸び、営業利益は同44.5%増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は同40.2%増加した。

 これを受け、23年4月に続いて今期・24年2月通期の業績・配当の予想を全体に増額修正し、営業利益は4月に開示した予想を10.2%上回る31億47百万円(前期比22.7%増)の見込みに、親会社株主に帰属する四半期純利益は同じく7.9%上回る20億15百万円(同17.8%増)の見込みに引き上げた。売上高、各利益とも連続で最高を更新することになる。

 2月期末配当は従来予想比で1株につき2円引き上げて13円の予定とし、年間では25円になる。23年3月に1株を2株とする株式分割を行ったため、分割前のイメージに置き直すと年50円になり、前期の年間配当37円から実質的には35%の増配になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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