第一三共は「倍返し」の見方、係争棄却で下押したが米社との提携で急激に切り返す

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■信用買い残の処分売りが発生し値動きが軽くなったとの見方

 第一三共<4568>(東証プライム)は10月23日、一段と出直る相場となり、6%高の4343円(248円高)まで上げた後も4300円前後で売買され、約1か月半ぶりに4300円台を回復している。10月18日夕方に発表した米国での特許係争棄却を受けて19日に3566円まで下押したが、20日朝発表した米メルク社との戦略提携・最大220億ドル受領を受けて急反発し、下押す前の株価を上回って切り返しを強めている。

 19日の下げは年初来の安値更新だったため、信用買い残の処分売りが発生したもよう。将来的な売り要因である買い残が処分されて結果的に圧迫感が後退し、値動きが軽くなったとの見方がある。テクニカル的な見方として、下げ幅を奪回してさらに同じ値幅の上げを演じる「倍返し」波動が期待できるとの見方があり、その場合は1500円前後が上値のメドになるようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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