【株式市場】日経平均は207円高、後場は物色を絞り込む様子だったが上げ幅を保ち2日続伸

◆日経平均は3万1269円92銭(207円57銭高)、TOPIXは2254.40ポイント(13.67ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億6362万株

 10月25日(水)後場の東京株式市場は、前場活況高の半導体関連株が一進一退に転じた中でアドバンテ<6857>(東証プライム)は一段ジリ高となり、自動車株も総じて強もみあいの中でトヨタ<7203>(東証プライム)は一段強含み、重工株は川重<7012>(東証プライム)が一段ジリ高、不動産株は三井不<8801>(東証プライム)が一段強含むなど、物色が絞り込まれる相場になった。大手銀行株は後場寄り後に一段高。日経平均は前場の高値(404円57銭高の3万1466円92銭)に迫る位置で14時過ぎまで一進一退を続け、大引けにかけてはダレ模様となったが値を保ち2日続伸となった。

 後場は、小松製作所<6301>(東証プライム)が一段と強含む相場となり、中国が災害復興で国債を1兆元増発と伝えられたもようで好感。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>(東証プライム)も一段と強含み中・ロによる国産ホタテなどの輸入停止の影響はだいたい見えてきたとされ買い増勢。ゼンショーホールディングス<7550>(東証プライム)は牛丼など節約指向に合致しこれまでの円安の効果も言われ一段高。石塚硝子<5204>(東証スタンダード)は13時に発表した業績予想の大幅増加など好感され急動意となりストップ高。イー・ロジット<9327>(東証スタンダード)は信用取引規制の解除が好感され一段と上げストップ高。ベイシス<4068>(東証グロース)は「2030年ビジョン」など好感され大引けまで買い気配のままストップ高。アクアライン<6173>(東証グロース)は大阪の水回りトラブル解決会社との資本提携が好感され前後場とも終日買い気配のままストップ高。

 25日新規上場となったKOKUSAI ELECTRIC<6525>(東証プライム)は日立国際電気(旧・国際電気)の半導体製造装置事業の一部を継承する企業で、午前9時半前に2116円(公開価格1840円の15%高)で初値をつけた。後場は13時にかけて一段と上げ2436円(同32%高)をつけ、大引けも2350円(同28%高)だった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億6362万株(前引けは6億957万株)、売買代金は3兆1379億円(同1兆5944億円)。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は974(同1432)銘柄、値下がり銘柄数は630(同196)銘柄。

 東証33業種別指数は28業種(前引けは全33業種)が値上がりし、値上がり率上位は、石油石炭、銀行、輸送用機器、卸売り、機械、パルプ紙、海運、建設、電力ガス、保険、空運、食料品、鉄鋼、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る