シャープは太陽電池モジュールで世界最高の変換効率を更新、化合物・シリコン積層型で33.66%を達成

■移動体への搭載に向けて研究開発を進める

 シャープ<6753>(東証プライム)は27日、NEDOの「移動体用太陽電池の研究開発プロジェクト」において、化合物2接合型太陽電池モジュールとシリコン太陽電池モジュールを組み合わせた積層型太陽電池モジュールで、世界最高の変換効率33.66%を達成したと発表した。これは、同社が2022年に同プロジェクトで達成した32.65%を更新するものである。

 同モジュールは、化合物2接合型太陽電池セルをトップ層に、シリコン太陽電池セルをボトム層に配置した新構造により、さまざまな波長の光を効率的にエネルギー変換できることから、高効率化を実現した。また、化合物2接合型太陽電池の厚さは従来の化合物3接合型太陽電池から3分の1以下に薄層化できるため、材料コストの低減が図れる。

 同社は今後も、電気自動車や宇宙・航空分野などの移動体への搭載に向けて、引き続き太陽電池モジュールの高効率化および低コスト化に関する研究開発を進める。これにより、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、移動体分野における温室効果ガスの排出量削減に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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